2016年3月28日月曜日

羽山&長屋坂 (1)

羽山の発情期5.12aをオンサイトしようと行ってきました。

広島からのパートナーのSさん,Gさんは前夜備中に入り,朝6時過ぎから羽山で登ったそうです。

9時30分岩場着。すでに数パーティーいました。Sさんは男の花道5.13c狙い。すでにヌンチャクがかかっていました。朝一からさすがだわ。


どこも染み出していて,発情期も濡れてました。とりあえず,取り付くことに。


久しぶりの石灰岩で立てている感じがなく,敢え無く核心でフォールしました。

石灰岩は柔らかい靴でないと登りにくいです。ソールの堅いブースティックでは登れる気がしません。

お昼休憩をはさんで長屋坂へ。


スプリング5.11aでアップして,カウントダウン5.12aへ。2トライしましたが,敢え無く失敗。

花コルにしてもワンマンショーにしても,いつも同じところで何度も落ちてたのを思い出し…憂鬱に。

同じムーブに固執しすぎなのか,ボルダー力がないのか…うーん。。

矢掛ボルダー (1)

前からうわさを聞いていた,岡山県の矢掛ボルダーへ行ってきました。12時着。

アルパインやリードがメインだったので,ボルダーの経験があんまりないのですが,そろそろまじめにやろうと思っています。

ハマムグリ7級でアップ。スマントルピー5級,バンブルビー3級を登りました。

スエマントルピー5級

バンブルビー3級は3トライかかりました。続けて狙い通り2級へ。


6,7トライかかりました。ランディングが微妙で怖いです。

続いてハットウジ6級,エイプリルフール初段を触りました。


エイプリルフールは宿題に。昼食後,一番やってみたかったシシ神岩へ。


トライするのはもちろんシシ神初段。


約10トライ2時間くらいで登れました。結構高いからビビりました。

八掛ボルダーはとても面白かったので,4月に再度訪れたいです。

とりあえず,三段を目標に気長にやってきます(^^

2016年3月17日木曜日

ヒヤリハット

「生と死の分岐点」という本があります。1巻,2巻と2冊出版されています。事故例から教訓を学ぶ内容で,何度も読み返した本でもあります。

これまで私がやってきた登山やクライミングで,実際にあったヒヤリハットや重大事故,目撃例も含めてまとめてみました。

① カムの脱落
これは過去に3回経験しています。すべてスモールカムやスモールナッツです。

1回目 前穂北尾根(4月)をソロで登っていたとき,懸垂下降に使ったカムが一つ吹っ飛んだ(フレンズ0番)。もう一つのカムで落下せずに済んだ。

2回目 小川山烏帽子左稜線の20ピッチ目あたり,作った支点のカムが吹っ飛んだ(フレンズ0番)。もう一つのスモールカムでセカンドの落下を止めた。

3回目 名張の香落渓5.11aのルートでグラウンドフォール。全治1週間ほどの怪我。すべてスモールカム,スモールナッツだった。

教訓 スモールカムによる最終支点は最低3個以上にする。
   スモールカムやナッツのセットは,特に慎重に。
   クラックにおいては「特に」,身の丈に合ったグレードを登る。

② 雪崩
(1) 冬季錫杖岳で初登ルートを登り終えて帰還するとき,私のすぐ後ろをでかい雪崩が通過して間一髪助かった。

(2) 様々な冬山で亀裂の入った雪面をバックステップで下降した。

教訓 雪崩に対する知識不足
   樹林帯では雪崩が起きないという思い込み

③ 装備
ロープの切断やそれに準ずる経験はありませんが,ハーネスが破断したクライマーを見たことがあります。

十数年前のハーネスだったそうで,フォールによりタイインポイント下部が破断。タイインポイント上部のみでぶら下がる形になりました。

④ 落石
これは何度もあります。自分が起こしたことも,起こされたことも他人が起こしたのを見たことも。

(1) 雪彦山で落石を起こした。持っていたホールドが取れた。ビレイヤーをかすめるように,こぶし位の岩が落下したこと。けが人なし。

(2) 長屋坂でmorisamaを登っているときに,3センチ四方くらいのホールドが欠けて下に落ちた。けが人なし。

(3) 花子岩「まだまだ」を登っているクライマーが頻繁に落石を落とす様子を目撃。

(4) 堡塁岩 ソロクライマーが落石に巻き込まれ,指を切断する大怪我。救助に当たった。

(5) 堡塁岩 誰も登っていないエリア東壁で珍しく登るクライマーがいた。しばらくして東壁付近で大きな落石音。けが人なし。

(6) 六甲山キャッスルウォールで人の頭よりやや大きい岩が十数メートルの高さから落ちてきた。一般登山客がふざけて落とした,非常に悪質なケース。キャッスルウォールには10人以上クライマーがいた。奇跡的にけが人なし。

(7) スイスマッターホルンで上部から大きな落石。数十メートル上を登攀中のガイドグループが落とした。けが人なし。

*落石は人為的なケースがほとんど。上部に人がいるエリアでは特に要注意。

⑤ 滑落
(1) 1月の富士でアイゼンが外れ滑落。ろっ骨を折る重傷。自力下山。

(2) 残雪期の立山でパートナーが滑落。奇跡的に無傷。

(3) 残雪期の奥穂で滑落者2名を目撃。奥穂山荘上部。

(4) 唐沢から奥穂に上がる斜面で滑落者を目撃。

(5) 御在所岳中尾根近辺で滑落者ありとの知らせが入る。そのとき近くで登っていた。仲間が救助するも間に合わなかった。

(6) ボルダリングのフォールで頭を打ち付け出血。

⑥ 落雷
(1) 夏の剣岳でチンネ左稜線を目指しているときに急きょ天候が悪化。酷い落雷に遭い,命からがら山小屋に引き返した。この日,落雷を受けて重症者が出ていたとのこと。

(2) 六甲山のピラーロック付近で晴れの天気が一変。強烈な雨と雷に見舞われ,1時間ツェルトで避難。

山に登ったり,クライミングをすると事故に遭うのは仕方がない,自己責任であるというのは分かっています。しかし,防げる事故がもっとあったのではと,改めて自戒の念を持っています。

話は変わりますが,色々思うところがあり,近々ブログのタイトルを変更しようと思っています。

自戒

2016年3月16日(水)

今日は代休だったので,二人で北山公園に行ってきました。

バーカーヘッドトラバース(初段)に数トライしてから,大工の源さん(初段)へ。

最後のランジムーブで失敗,スポットをお願いしていましたが,スポッターは見ているだけだったようで,頭を木の根本に打ち付けてしまいました。

なんと頭から大量の出血が…意識はしっかりしていたのですぐに整形外科へ自力で向かいました。

二針縫われました。麻酔をしているとはいえ,頭を縫われるのは初めてでかなり怖かったです。

今回の事故で「ハインリッヒの法則」を思い出しました。

「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」

今回は軽微な事故?だと思いますが,その背後にはその10倍もの異常があるということでしょう。

今回の例でいえば,スポッターとの安全確認の取り決めがきちんとできていなかったこと,ギリギリのグレードで無理なムーブに踏み込んだこと,ジムでのトレーニングを含めて4日間に3日登って体が疲れていたこと,11連勤明けで疲れがたまっていたこと,15時あたりの事故で集中力が低下していたこと,パートナーの不見識な発言・行動(他パーティが一生懸命登っているそばで初段ぐらい簡単と言い捨てる,youtubeで他人のムーブの確認ばかりして,自分で考えて登ろうとしない姿勢,食べ物のゴミを投げ捨てる,岩をチョークまみれにしてろくに掃除をしないなど)に苛立っていたことなど…

体調管理はもちろんのこと,一緒に登る人もしっかり考えなくてはいけないと痛感しました。

普通,頭から大量に出血したら心配したり,スポットについて一言あったもいいと思うのですが,今回のパートナーは来週も登りに行きましょうとか,頭にハゲができるかもしれませんねといった気軽な反応で,二度と一緒に登りたくないと思いました。

其れは兎も角,ボルダリングや特にフリークライミングでは一つのミスが重大事故につながります。そこで自分への戒めを込めて基本事項を再度確認。

<1> BARKチェックを行う。
バックル
・バックルの折り返しができているか
・ウェストベルトやレッグループのねじれがないか

*これらをクロスチェック

アンカー
フリーではあまり使わないと思いますが,ABC(アンカービレイヤークライマーの順に位置を取る)やアンカーの強度・設置方法(SRENeの確認)など。SはStrong,RはRedundant,EはEqualized,NeはNon Extending)

ラッペル&ビレイディバイス
・クライマー側のロープが上,ビレイヤー側が下になっているか
・ロープがカラビナを通っているか
・カラビナのゲートが閉まっているか
・ダブルスロットのビレイディバイスの場合,スパイン側のスロットにロープが通っているか

*これらをクロスチェック

ノット
・ロープの結び目にねじれがないか
・タイインポイントをロープが通っているか
・末端処理ができているか
・末端処理から先のロープは握りこぶしよりやや長いくらいになっているか
・タイインポイントよりロープのループのほうが小さいか

*これらをクロスチェック

*国立登山研修所で受けた講習内容から抜粋

<2>ビレイディバイス
出来る限りオートロックタイプ(グリグリ,アルパインアップなど)を使用する。どんなビレイヤーでも視線を逸らしたり,気を緩める瞬間はあるはず。

<3>装備
ハーネス,ロープ,スリングなどの交換を,定期的に思い切って行うこと。

<4>支点
支点の再確認。リングボルトやRCCは論外として,カットアンカーについても疑いを持つこと。

そして信頼できるパートナーをもつこと。今回はこれぐらいで…

2016年3月6日日曜日

グラヴィティリサーチ神戸(1)

2016年3月6日(日)

仕事終わりにジムトレーニングに行ってきました。丹波からYさんが,そしていつものパートナーOさんが来てくれました。


ボルダー6級(緑テープ)からアップを開始。3級(紺テープ)まで2便ずつ登り,リードエリアへ。

まだ登っていない5.11Cを2便目でRP。11A,12Aを登って終了。

マンスリー課題をいくつか登り別館へ。最近マンスリーの14あたりまで登れるようになってきました。

マンスリー11に取り付くY氏
別館には素晴らしい壁があります。ほかのジムにはまねできない,大きなホールドがたくさんあります。取りつけるのは大変だろうな。

マンスリー14に取り付くやまおとこ

推定1級?くらいの課題。右手で持っているホールドをマッチしてから,右側スローパーへのデッドが止まらず宿題に。

マンスリー12の課題がとても面白かったです。あー,いい運動になった。

2016年3月5日土曜日

烏帽子岩 (5)

2016年3月5日(土)

今日は一日休みが取れたので,近場の烏帽子・駒形岩へ。


昨年4月に転勤してから,単発休みしか取れなくなってしまい,休みの日も自宅で持ち帰りの仕事が沢山ある始末…。

冬季の穂高や錫杖,八ヶ岳などアルパインからは遠ざかってしまいました。

しかし近いうちに復帰したいと思います。

<登ったルート>
林・北山スラブ 5.11c MRP 3回
プロミニ    5.11c   MRP   3回
スリーハーフD    5.11c   MRP   2回
ボトムライン  5.12a  RPならず 1回
斜陽      5.9     MRP  1回
太陽がいっぱい 5.9     MRP  1回

林・北山スラブは2P目のクリップ後,悪い両手1本指カチ&スメアリングで足を上げ,上部カチをとって解決でした。ポイントはスメアリング。パイソンでは立てなかったスタンスが,ブースティックでは楽勝。やっぱりいい靴です。

プロミニは2ピン目以降が怖い。ビレイヤーが下手だとグラウンドフォールしてもおかしくない課題。根性が試されました。

スリーハーフDはシンクラックをたどるルート。大きくフレアしたホールドでエイリアンの赤がバチ効きでした。プロミネンスのボルトを2ピン目まで使いました。

ボトムラインは,下部のカチをマッチして,足を踏みかえるところまで完成。あとはガバへデッドポイントのみ。下部のカチどりは左手アンダーで鬼持ち,右足を右側に寄せ,カチを取りに行くときのフラれを左足で壁を蹴ることで体を安定させました。次回は出来そうです。

今回は5.11cを登るノルマがあったので,ボトムラインは1便のみ。

半袖で過ごせる,とても暖かい一日でした。

2016年3月3日木曜日

不動岩(3)

2016年3月2日(水)

代休が取れたので,19歳のN君と不動岩に行ってきました。


正面壁には10名ほど取り付いていました。アップルートが埋まっていたので,ビッグボルダーへ。

その後,正面壁に移動。目的のワンマンショーが登れました。ようやく正面壁の四天王が終了。

最後は西壁へ。★のついたルートが多いエリア。ケミカルアンカーのルートが多く,もっと注目されていいと思いました。

たんつぼ小僧を登るN君
<登ったルート>
アヒルのお尻       5.9     MRP
マイティジェット 5.10b  MRP
ミート&ポテト  5.10a  MRP
ワンマンショー  5.11d  RP(3回)
たんつぼ小僧   5.11d  RP(2回)
リトルボーイ   5.10c  MRP
チエちゃんのお尻 5.11a  OS
金太郎飴     5.11a  MOSならず
タイコ      5.11c  MRPならず

ワンマンショーは,核心のポケットホールドを右手で取ることで解決。通算10便かかりました。全ての便がポケットホールドを取るムーブでのフォール。ボルダー能力がないんだろうなあ…。タイコとワンマンショーは5.12aでもいい気がする。

たんつぼ小僧はお買い得11dだと思います。ボルダー3級くらい。

最後はリトルボーイからタイコまで4連続休憩無しで登りました。タイコでは頭が真っ白になるくらいパンプしました。

日和佐の岩場(2)

2016年2月29日(日)

28日午前中は卒業式に来賓として参加していたので,14時兵庫県出発。夕方日和佐へ到着しました。

まだ泊まったことのない,白い灯台に宿泊。ふるさと割とヤフーの割引を併用して一人4500円で一泊2食付きになりました。

翌日29日,10時30分岩場に到着。20名ほど先客がいました。


いつ来てもすがすがしい気持ちになります。とても暖かくて最高の天気でした。


ドーム内のほとんどのルートにヌンチャクがかかっていました。


<取り付いたルート>
潮騒エクスタシー 5.10b  MRP
MATRIX          5.12d  RPならず(1回)
ラビリンス    5.10d  MRP
DEEP IMPACT       5.13c   RPならず(1回)
日和佐丸     5.12d  RPならず(1回)

今回はこれで終了。15時に岩場を後にしました。

MATRIXは,下部核心手前で両足が切れないようにすること。上部はやや左から抜けるほうがベストでした。

DEEP IMPACTは,ルーフ部分の数手はこなせそうだが,核心のピンチが悪すぎ。初段はありそう…。いつか登れる日が来るのかなあ…。