2017年5月30日火曜日

御手洗渓谷(2)

2017年5月28日(日)

半日だけ御手洗渓谷に行ってきました。ボルダーの楽しさが少しずつ分かってきたようで、2週連続でのボルダーです。

12時過ぎの段階で駐車場は8割くらい埋まっていました。ほとんどが兵庫、大阪ナンバーで地元色の強いエリアかな?


今回は、来週の撮影の関係で、下見としてやってきました。

1級から5級くらいまでをいろいろなムーブで登り、課題のポイントを抑えることができました。

<登った課題>
原チャのフレーム 3級 2回
心神喪失 4級 2回
草餅 初段 2回
草餅shortversion 3回
一人芝居2級 2回
一人芝居5級 3回
無題3級 3回
無題1級 3回
ケロ2級 2回
ケロ1級 2回 (完登ならず)
ドール2級 1回

ケロ1級は登れそうでしたが、時間も遅くなってきたので、程々で退散することにました。

それ以外は、木曜の撮影のため、何度やっても登れるように、ムーブの確認ができました。

工夫次第でマット2枚担げます。

マットの2枚重ね、便利です!旧モデルのマムートのボルダーマットは、間にマットや荷物を挟めるので、とても重宝しています。

2017年5月26日金曜日

クライミングシューズのクリーナー「ヴィンガ」

「ヴィンガ」というソールクリーナーを購入し、持っている靴全てを磨き上げました。

平山ユージさんや小山田大さんも絶賛する、ソールを復活させるクリーナーなんです。

全て磨き上げました。

写真の靴のうち4足は転売することなったので、新しいシューズとしてスカルパの「キメラ」を追加しました。

「キメラ」のレビューは近々公開する予定です。いまのところ、欠点が見つからないシューズでとても良いです。

話を戻しまして、今回はソールクリーナー「ヴィンガ」の紹介です。

このブログで取り上げるのは2回目になります。購入はこちら

3本購入すると送料が無料になるので、まとめ買いしておきました。


注文・入金してわずか1日で到着しました。仕事が早くてびっくり。


ソールクリーナーは1本2900円、専用スポンジが100円となります。


スポルティバの「ジーニアス」で使用した場合…

ビフォー

ビフォー

アフター

アフター(磨き方が失敗し色写りあり)

このようにピカピカになります。グリップ力も大きく向上します。

ソール以外にスポンジが触れると、黒い色が写りますので要注意。

続いて、名張でドロドロになったスポルティバ「TC PRO」です。

ビフォー

ビフォー

アフター

アフター

わずか1分の作業でこの通りです。車のタイヤと同様、クライミングはグリップ力が命なので、定期的なメンテナンスは大切ですね。

2017年5月23日火曜日

お買い物(1)

先週はクライミングをしすぎていたので,土日はレストにしました。

3月に痛めた右肩が未だに治らないのは,クライミングのやりすぎか?

日曜日は難波グラヴィティリサーチに行ってきました。目的は買い物。

購入した商品。

何も買うつもりはなかったのですが,掘り出し物を見つけました。

「ファイブテン」のニーバーパッド。定価12000円が,約6割引きの4980円で売られていました。

どこを探しても売ってなかったので,かなり珍しいのではないでしょうか。まだ4個ありました。


スカルパの「インスティンクトVS」も10800円と大特価。

ただ,サイズがほとんど残っていませんでした。


食料品も大特価。


ガスも特価です。


好日山荘は「イワタニプリムス」「ロストアロー」と手を切ったので,出血大サービスをしているのでしょう。

そのおかげでいい買い物ができました。これからの好日山荘はどこに向かおうとしているのか注目したいです。

2017年5月20日土曜日

御手洗渓谷(1)

2017年5月18日(木)

初めてのボルダーエリア「御手洗渓谷」に行ってきました。

ボルダーメインで県外遠征するのは初めてかな?いままでリードのレスト日としてボルダーをしていたので,今回は新鮮でした。


御手洗渓谷は聞きしに勝る美しいエリア。エメラルドグリーンの渓谷に,水流で磨かれた美しいボルダー群が光り輝きます。

みのずみオートキャンプ場近くの駐車場に車を止め,キャンピングカーの差し入れ口に,駐車料金500円を入れるようです。


駐車場近くに飲み物やアイス,レンタルマットを提供しているカフェがありました。車を走らせたら食べ物屋もありました。


徒歩5分で岩場に到着。


<今回登った課題>

心神喪失 4級
原チャのフレーム 3級
無題 3級
無題 1級
ドール 2級
ターターシン 初段
草餅 初段

3級までは一撃で登れるのですが,そこから先のグレードは時間がかかってしまいます。これが今の課題なんでしょう…。

初段はいずれも宿題になりました。あちこちの爪から血が出てきて,指がもちませんでした。ボルダーも厳しいですね。


御手洗渓谷は自宅から90㌔圏なので,また通ってみたいエリアの一つになりました。

2017年5月15日月曜日

落石とグラウンドフォール

4月30日(日)に壊した体調が,ようやく回復してきました。先週は生まれて初めて喀血したので,結構ダメージがあったようです…。

それはさておき,クライミングをしているときに最も気を付けなくてはならないのは,グラウンドフォールと落石ではないでしょうか。

グラウンドフォールをすると致命的なダメージを負いますし,落石を直撃したら命に係わるでしょう。まずは落石の映像からご紹介…。

Rock fall in new Climbing Crag in Chulilla


人為的に起こした落石のようです。とても脆い岩場のように見えるので,登攀の対象にはならなさそうですが…どんなもんでしょうか。

私自身も落石の経験は何度もありますが,もっともやばかったのはマッターホルンでのこと。暗闇の中,上部から落ちてきた落石でした。

また堡塁岩での落石事故での第一発見者となり,救助もしました。

続いて,ご存知の方も多いと思いますが,ロープ切断の映像です。

Ground fall - Michele Caminati


私は幸いにしてこれまでロープ切断の経験はありません。しかし,知人の友人がロープ切断スレスレの経験をしたと聞いています。

ジムでクライミング中にフォールした際,ロープの外皮がバリバリと切れて,内皮の白い部分が千切れた状態で止まったそうです。

高所作業をしているベトナムのジムオーナーさんと話した時に,「高所作業は怖くないのか」と聞いたら,「クライミングはロープが1本だからそちらの方が怖い」と言い返されたのを思い出しました。

岩の状態はもちろん,ロープの流れ・状態確認には,細心の注意を払いたいですね。危険なスポーツなので,注意をしても事故に遭う確率をゼロにはできませんが,ゼロに近づける努力を続けたいです。

2017年5月11日木曜日

スカルパ「インスティンクトVS & VSR & ドラゴ 」

いま最も注目されているシューズといえば,Scarpa「Instinct VS」「Instinct VSR」「Drago」の三足でしょう。


今回はこの三足のレビューを行います。私の足の実寸は26.2㎝で,全てのシューズが39ハーフでジャストサイズ。


参考ということで,スカルパのサイズ換算表を載せておきます。

スカルパ「ドラゴ」SIZE 39 1/2

まずは「Drago」から。ワールドカップのボルダー競技において,多くの世界のトップクライマーが履いているシューズ。

スポルティバ「パイソン」を遥かに凌ぎ,スリッパの足裏の良さはそのままに,トゥフック性能が秀逸。ヒールフックについては,くるぶし下部の皮部分のごわつき感が少しだけ残念かな…。

ジムであればボルダリング,アウトドアでは「石灰岩・チャート」など,滑りやすい岩場で威力を発揮できるでしょう。

この靴は大変足入れがよく,ハーフサイズ下げることも可能。しかし,Lost Arrowに電話で確認したところ,他のシューズと同サイズでいいとのことでした。

スカルパ「インスティンクトVS」SIZE 39 1/2

続いて「Instinct VS」。購入した当初はビニール無しでは履けませんでした。Scarpa「Boostic」についても,慣れるまでは激痛に耐えなくてはなりません。

この靴はソールがとても固く,体重の重いクライマーに向いているでしょう。2年たってもダウントゥ構造が維持されています。

ソールの持ちも非常によく,耐久性の観点から考えてコストパフォーマンスは高いでしょう。ヒールのゴムが外れるケースあり。

ジムであればリードクライミング,アウトドアでは「花崗岩・凝灰岩」などで,エッジング性能が必要な場面で力を発揮します。

スカルパ「インスティンクトVSR」SIZE 39 1/2

続いて「Instinct VSR」。購入した当初からビニール無しで履くことができました。

VSよりソールが柔らかく,体重60kg以下が望ましいと海外のレビューにあります。

ジムであれば,リード・ボルダリング両方に使えるでしょう。アウトドアであれば,「石灰岩・チャート・砂岩」で威力を発揮します。

欠点としてはソールのゴムが薄い為,消耗が非常に激しいです。

ラバーの段差で引っ掛けるヒールも可能。

三足ともヒール部分の構造は同じように見えます。どのシューズもヒールフックの性能は,他のシューズを遥かに凌ぎます。

トゥラバーの面積がどれも広い。

トゥフックについても素晴らしい性能が期待できます。特に,ドラゴについては,現代的なジムクライミングの課題に最適でしょう。

アウトドアにおいては,エッジングならVS,スメッジングならVSR,スメアリングならドラゴといった使い分けが出来るでしょう。

ちなみに,私がこれまでに履いた,上記三足以外のスカルパのシューズは,「Feroce」「Boostic」「Instinct」の三足です。究極のエッジングを求めるときは「Boostic」を履いていますが,欠点はヒールフックとトゥフックの性能です。

これらのどのシューズも凌ぐ性能を持つ上記三足があれば,ジム・アウトドア,全ての場面で事足りるのではないでしょうか。

2017年5月10日水曜日

プロクライマー「楢崎 智亜」

楢崎智亜といえば,クライミングをしている人なら知らない人はいないでしょう。

彼は昨年のワールドカップ「ボルダー」で年間優勝した選手。同時に,世界選手権であの「アダムオンドラ」を破って優勝した選手でもあります。

そんな彼が「情熱大陸」で取り上げられることになりました。


そのときの映像は,5月14日(日)までであれば情熱大陸のホームページ上で見逃し配信をしています。また下記リンクからも閲覧可能です。

http://www.dailymotion.com/video/x5lbggn

私が楢崎さんに初めて会ったのは,ちょうど一年前の瑞牆山でした。

「阿修羅」初段や近辺の二段を,軽く一撃する姿に驚かされました。

まだ有名になる前の時でしたが,とても謙虚で礼儀正しく,別れ際も頭を下げてお辞儀をされていたのが印象的でした。

クライマーとしてもとても尊敬できますが,人間としても立派な楢崎さんを,これからも応援していきたいと思います!

2017年5月9日火曜日

モンベル六甲店

2017年5月9日(火)

今日は1年ぶりのモンベル六甲店。車の法定点検と夏タイヤへの交換ということで,時間を潰すためにモンベルを利用させてもらいました。

1年以上たつと,すべての課題が更新されていました。


ここのジムは初めて通ったジムで,まるで故郷のような感じがします。

5級をすべて登ってアップし,4級から2級まで登ることができました。


とてもいいジムなのですが,惜しむらくはお客さんの少なさ…

値段は1600円,無料駐車場4台完備,壁の傾斜は豊富です。

もっと人気が出ていいジムだと思うのですが,どうしてでしょうか…

2017年5月7日日曜日

瑞牆(1)<2日目>

2日目は,現地で合流した「ナバラー」Yさん,1年前に帝釈峡で出会った「12クラッククライマー」Mさんと,「カサメリ沢」へ行きました。

たった15分のアプローチにもかかわらず,アプローチがきつい!体調は昨日と同様絶不調です。吸入器で呼吸を確保して「コセロック」到着…。

「猫の手」5.10Bでアップしてから,「コセ・クラック」5.9 へ。

「コセ・クラック」5.9 を登るMさん。

杉野保さんの情報で,トポに載ってない5.10B/C のクラックがあるとのこと。

早速トライしてみました。場所は「漁師の娘」5.11Cの右側のクラックです。

実際トライしてみると岩が脆く,最後の数メートルが難しい。フェースから攻めたムーブで推定5.11Bくらい??

トポに載っていないクラック。

体調がよければ一撃して当然なのですが,体から力が全く出ませんでした。2トライするも宿題になりました。

その後,「白虎」5.10Cへトライ。イレブンクライマーを跳ね返す課題とのことですが,なんと約20トライかかりましたw

仮にもサーティンクライマー…。体調が悪かったこともありますが,力では登れない不思議な課題に,苦労させられました。

「ゾウリムシ」5.11A

私は体調不良が酷く,あとは応援するのみでした。

Mさん,Yさんともに「ゾウリムシ」5.11Aを一撃。

その後,コロッセオの4つ星課題「真実の口」へ…。

Yさんの渾身のトライ。何度も核心で粘るものの,敢え無く撃沈。

「真実の口」5.10D

5.10Dとは思えない,とても難しい課題。その後,下山しました。

19時に就寝。テントエリアが深夜12時まで賑やかで全く眠れず…。

テント泊は好きなのですが,周りの迷惑を考えないグループに苛立ちを覚えました。これが毎日続くのは耐えがたく,体調も悪くなる一方なので,撤退を決意しました。

今回の瑞牆ツアーでは,フェース「NDD」5.12C と,クラック「天使の階段」5.11C が目標でしたが,取り付きにすら立てず無念の敗退。またリベンジするつもりです!

全部で5点購入。

折角,山梨くんだりまで高い交通費を払って来たので,タダでは帰れないので,松本「カモシカスポーツ」に立ち寄ることにしました。

いまは大学生なので15%オフで購入できました。成瀬氏の限定Tシャツ。出たばかりの「カタキウーマン」。ロープクリーニング剤。

カモシカスポーツの品ぞろえはピカイチです。好日山荘もこれ位頑張ってくれたら,また以前のように購入しに行きたいのですが…。

2017年5月6日土曜日

瑞牆(1)<1日目>

2017年5月3日(水)~4日(木)

山梨県「瑞牆」へ行ってきました。本当は7(日)までの滞在予定でしたが,体調不良により5日(金)朝に急遽撤退しました。

4月30日(日)の名張屏風岩で「パンドラ」5.11Aへの3トライ目,5回テンションが入ったのですが,このトライ中は熱っぽく倦怠感が酷く,体調不良の兆候がありました。

5月2日(火)に病院で解熱剤,抗生物質,抗炎症薬を処方してもらって,体調の悪い中で瑞牆入り。

徹夜で瑞牆に到着。体調が絶不調なのでリードは不可能と判断。ボルダーをすることにしました。

ツグミ岩「トラツグミ」3級。3撃でした。

アプローチが最も近い「山形エリアへ」。登ったルートは以下の通り。

童子岩「ナツメの花」8級
ツグミ岩「トラツグミ」3級
ツグミ岩「ルート名不明」5級 ←超絶難しい。3級の方が簡単。
ツグミ岩「ルート名不明」9級
ツグミ岩「ツグミクラック」10級 ←難しい。9級の方が簡単。

リス岩「スラブ」8級

その後,「リス岩」の8級,6級,5級,5級の四本完登。

5級だが,マントルが超絶悪い。落ち葉と苔まみれ。

最後に,「阿修羅」初段をワントライだけして終了。

二日目へ続く…

2017年5月2日火曜日

Alpine Climber「Ueli Steck」

世界最強のアルパインクライマーは誰?と聞かれたら,私は迷わずスイス人の「 Ueli Steck 」を挙げます。

彼は登山界のノーベル賞と言われる「ピオレドール賞」を受賞しており,アイガー北壁スピードレコード保持者。

アンナプルナ南壁ソロ。エベレスト無酸素登頂など数々の記録を持っており,フリーで5.14を登るクライマーです。

Alpine Climber「Ueli Steck」

そんな尊敬してやまないアルパインクライマー「Ueli Steck」が,2017年4月30日,ヒマラヤのヌプチェで帰らぬ人となりました。

私が初めて彼のクライミングを見たときの映像はこちら…。


クライマーなら誰しも知っている映像だと思いますが,スイスの三大北壁「アイガー」をフリーソロで登ったときのものです。

当時,私の目標は「アイガー北壁」登攀でしたので,これには頭を殴られたかのような大きな衝撃を受けたのを覚えています。

2012年8月9日撮影。壁の大きさに圧倒された。

私は山登りからアルパイン,フリーとボルダーという流れでスタートしたクライマー。何年もやっていると宿題を放置した課題が出てきます。

その一つが「アイガー北壁」です。「グリンデルワルト」駅を降りた瞬間に見えるアイガー北壁に,畏敬の念を抱かない人はいないでしょう。

「Ueli Steck」がこよなく愛したこの山に向かえないか,ということで本棚からトポを取り出してみました。

登頂するためのルート数は約50。

初登ルートは「ヘックマイヤー」です。それから何十年もたち様々なラインが開拓されています。

1200mの絶壁への挑戦は,「5.14」や「四段」を登るのとは違った,達成感があるでしょうね。

最後になりましたが,偉大なるクライマー「Ueli Steck」への哀悼の意を捧げたいと思います。