2017年5月11日木曜日

スカルパ「インスティンクトVS & VSR & ドラゴ 」

いま最も注目されているシューズといえば,Scarpa「Instinct VS」「Instinct VSR」「Drago」の三足でしょう。


今回はこの三足のレビューを行います。私の足の実寸は26.2㎝で,全てのシューズが39ハーフでジャストサイズ。


参考ということで,スカルパのサイズ換算表を載せておきます。

スカルパ「ドラゴ」SIZE 39 1/2

まずは「Drago」から。ワールドカップのボルダー競技において,多くの世界のトップクライマーが履いているシューズ。

スポルティバ「パイソン」を遥かに凌ぎ,スリッパの足裏の良さはそのままに,トゥフック性能が秀逸。ヒールフックについては,くるぶし下部の皮部分のごわつき感が少しだけ残念かな…。

ジムであればボルダリング,アウトドアでは「石灰岩・チャート」など,滑りやすい岩場で威力を発揮できるでしょう。

この靴は大変足入れがよく,ハーフサイズ下げることも可能。しかし,Lost Arrowに電話で確認したところ,他のシューズと同サイズでいいとのことでした。

スカルパ「インスティンクトVS」SIZE 39 1/2

続いて「Instinct VS」。購入した当初はビニール無しでは履けませんでした。Scarpa「Boostic」についても,慣れるまでは激痛に耐えなくてはなりません。

この靴はソールがとても固く,体重の重いクライマーに向いているでしょう。2年たってもダウントゥ構造が維持されています。

ソールの持ちも非常によく,耐久性の観点から考えてコストパフォーマンスは高いでしょう。ヒールのゴムが外れるケースあり。

ジムであればリードクライミング,アウトドアでは「花崗岩・凝灰岩」などで,エッジング性能が必要な場面で力を発揮します。

スカルパ「インスティンクトVSR」SIZE 39 1/2

続いて「Instinct VSR」。購入した当初からビニール無しで履くことができました。

VSよりソールが柔らかく,体重60kg以下が望ましいと海外のレビューにあります。

ジムであれば,リード・ボルダリング両方に使えるでしょう。アウトドアであれば,「石灰岩・チャート・砂岩」で威力を発揮します。

欠点としてはソールのゴムが薄い為,消耗が非常に激しいです。

ラバーの段差で引っ掛けるヒールも可能。

三足ともヒール部分の構造は同じように見えます。どのシューズもヒールフックの性能は,他のシューズを遥かに凌ぎます。

トゥラバーの面積がどれも広い。

トゥフックについても素晴らしい性能が期待できます。特に,ドラゴについては,現代的なジムクライミングの課題に最適でしょう。

アウトドアにおいては,エッジングならVS,スメッジングならVSR,スメアリングならドラゴといった使い分けが出来るでしょう。

ちなみに,私がこれまでに履いた,上記三足以外のスカルパのシューズは,「Feroce」「Boostic」「Instinct」の三足です。究極のエッジングを求めるときは「Boostic」を履いていますが,欠点はヒールフックとトゥフックの性能です。

これらのどのシューズも凌ぐ性能を持つ上記三足があれば,ジム・アウトドア,全ての場面で事足りるのではないでしょうか。

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