2017年1月30日月曜日

ニーパッド

<ニーパッドについて>

「ステロイドパフォーマンス」5.13Cや「ディープインパクト」5.13C,「モスラパワー」5.11Cなど,難しい課題や傾斜の強い壁を登るとき,ニーバーができなくては話になりません。

今までは百円均一のサポーターで凌いでましたが,膝がボロボロ…。

将来,膝痛で日常生活に苦労することになると思い…そこでこれ!

裏地はネオプレーン製で滑りにくい。

アメリカのSEND CLIMBING社の「MINI STRAP-ON SLIM KNEE PAD」です。

天下のUPS。仕事が早いです。

送料は高くつきましたが,1週間で到着しました。

スリムバージョン装着例。

色々な種類が発売されていますが,大きいパッドはクライミングの妨げになるので,スリムタイプ+ミニで正解でした。

中には小さな説明書(両面印刷)が一枚,添付してありました。


ネオプレーンを使っており,丁寧に扱うようにとの注意と,一度紐を締めたら動かさないこと,他の粘着物やテープを使わないこと。


使用方法が書かれています。簡単に言うと,装着方法を間違えないこと,一度締めたら動かさず,締めすぎないことなど。

アダムオンドラがこのパッドで登っている課題や,使用例の動画がありますので,興味がある方はご照覧あれ。

動画


2017年1月29日日曜日

日和佐の岩場(3)

2017年1月28日(土)29日(日)

2日間の日程で,日和佐の岩場へ行ってきました。

パートナーが仕事で疲れていると思い,ゆったり目の13時に岩場へ到着しました。

日和佐の岩場と言えばこの猫。毎週のように会っているので距離が縮まりました。

猫じゃらし必須。

それはさておき,28日(土),無事に「サウダージ」5.12B/C をレッドポイントすることができました。

核心を抜けた後,想像以上にパンプしてかなり焦りましたが,お陰様でいいトレーニングになりました。

いよいよ「ディープインパクト」5.13C へ本腰を入れることができるようになり,ヌンチャクをかけ翌日…


なんと塩ぬめりでベトベト…去年の5月の時と同様で,ディープインパクトのハング直下でヌメヌメ…。


経験上,満潮の直後で湿度が高く,風のない暖かい日はぬめりやすいような気がしています。

潮位を参考にするには,このサイトでよいのではないでしょうか。


ルーフ部でのピンチがヌメリすぎて笑うしかなかったですが,最初から最後までムーブが見えました。

「ディープインパクト」5.13C

要所要所にレストポイントがあるのですが,激しくパンプするので持久力が兎に角要求されます。

核心のムーブが見えてきたので,同じムーブをジムでしこたま練習するなどして,いつかRPしたい。

帰り道,リッター116円のガソリンスタンドを見つけました。徳島は神戸よりはるかに安いですね。

看板より2円も安い。

シャンプー洗車が100円と良心的!徳島最高!!

2017年1月23日月曜日

日和佐の岩場(2)

2017年1月某日

最も好きな岩場,日和佐の岩場に行ってきました。

今回は長野のTさん,岐阜のNさんと一緒でした。

Tさんは12Cクライマー,Nさんは13Cクライマーとのことで,まあ強いこと。陽だまりエリアをすべてオンサイト。

広角レンズで撮影すると,陽だまりエリアも難しい岩場に見えます。傍から見ると,とんでもないことをしているように見えるのでしょうね。

「しあわせな海亀」5.8

Nさんのオンサイト祭りに圧巻。ディープインパクト以外,完登。

「ラジャラウト」5.11D

一眼レフカメラを持って来た甲斐がありました。我ながらいい写真です。

私は「サウダージ」5.12B/Cと「ディープインパクト」5.13Cをやりました。

「二兎追うものは一兎も得ず」とはよく言ったもので,次回へ持ち越しに。

「サウダージ」5.12B/C

反省点として,(1)ムーブの選択眼,(2)睡眠とレストの確保,(3)耐寒装備が挙げられます。

(1) については,確率の悪いムーブに固執する癖があること。MATRIXのときも同様でした。

(2) については,週6クライミングで体がボロボロな上に,車中泊で夜何度も目が覚めて,熟睡できなかったこと。

それはさておき,「ディープインパクト」5.13Cは,「サウダージ」を凌ぐ面白さで,クライミング生涯の目標にしようと決めました。

「ディープインパクト」5.13C

クライミングを始めてから,4年1か月が経ちました。12を登れたら引退するつもりが,ズルズルとここまで来てしまいました。

1年目に11,2年目に12,3年目に13達成,4年目は13Cを目標にして,クライミングに区切りをつけようかな,と思います。

「ラジャラウト」5.11D

最後に,長野から8時間の道のりでやってきた,「ラジャラウト」5.11Dを満喫するTさん。

終始,的確なクライミングとビレイ,岩場を開拓することを考えているNさん。

本当にお疲れさまでした!

*追記
「甌穴群」5.11D,「ディープインパクト」5.13C のボルトの中に,回転するものがありましたので,増し締めしています。次回,再度締め直しますが,登られる方はくれぐれもお気をつけて。。

2017年1月15日日曜日

日和佐の岩場(1)

2017年1月12日(木) & 14・15日(土・日)

短期間に3日間,最も好きな岩場の一つ,日和佐の岩場に行ってきました。

12日(木) のパートナーは兵庫県のクライマー4人。14・15日は2人です。

12日は快晴無風。波も穏やかで暖かったです。

12日の天気図。

最強寒波の到来した14日,15日も快晴。

殆ど風がなく,波も穏やかでしたが,15日はそこそこ寒かったです。

14日の天気図。典型的な南岸低気圧か。

去年の年末,地すべりの影響により大木で塞がれていた道にロープがかかり,踏み跡も整えられました。

大木がカットされ,アプローチが復旧しました。

地すべり以前の状況よりも歩きやすくなりましたが,上の大木が万一落ちてきたら,軽傷では済まされないでしょう。

さて,私は昨年の遺恨であった「MATRIX」5.12Dへ。

核心のムーブ。赤丸の2手目へ。

1手目の右手アンダーカチに耐えながら,左手で次のホールドを取りに行く写真です。

次のホールドは指2本,第一関節が半分かかるかどうかの,2cm程度のホールドです。

ポケットを取った後も難しい。

それに耐えてポケットへのデットポイント。その後も左へのトラバースするために,厳しいデッドポイントの連続で,ヒールフック,トゥフックジャムなどを駆使します。

この一連の6~7手で,少なく見積もっても1級ではないでしょうか。

体感5.12D/13Aでした。

2017年1月14日(土),ついに「MATRIX」5.12DをRPしました!

あっさりこの日1便目で登れてしまい,少し拍子抜けしました。

登れた要因はトライの直前に,T氏の「DEEP IMPACT」5.13C の MRP を間近で見たことにあると思います。

ビレイヤーはシュット君。

話は変わり,「ラジャラウト」5.11Dを登るSさんです。クライミング歴はわずか1年,今日が初めての岩場にもかかわらずラジャラウトへトライ。

4ピン目までノーテン。その後はテンションが入りながらも終了点直下まで進むことができました。才能があるんだろうなあ…。本当に凄い!

ようやく「サウダージ」5.12B/Cをトライする権利を手にして,1便だけマスタートライしました。

赤四角のボルダームーブがとても面白い。

実質的な核心は3mたらずで,それ以外のパートは落ちる気がしませんでした。

1回触っただけですが,たぶんボルダー2級くらいかな?次回,RPを狙います。


いつ来ても素晴らしい景色。最強寒波にも関わらず,素晴らしいクライミングが楽しめました。

帰りは鳴門まで直帰。徳島市内の温泉につかった後,道の駅「鳴門・きたなだ海の駅」にいた猫に挨拶してきました。

鳴門・きたなだ海の駅「駅長なるちゃん」

夕食はびんび屋へ。いつ来ても並んでいるお店ですが,寒波の影響か空いていました。

絶品!鳴門の魚尽くし。21時まで営業。

淡路SAでライトアップを見て帰路へ。


来週も岐阜の友人と一緒に,木曜から日曜日まで滞在する予定です。

狙いは「サウダージ」5.12B/C と,「DEEP IMPACT」5.13C です。

2017年1月9日月曜日

クライミング@セブ島(ボルダリング&観光編)

セブ島旅行3話目。今回はボルダリング&観光編,これが最終回です。

現地クライマーの情報によると,セブ島にはクライミングジムが1軒しかなく,「メトロスポーツ」が拠点になっているそうです。

そもそも岩場に行くようなアクティブなクライマーは,20名程しかいないそうで,セブ島ではマイナースポーツの部類でしょう。

左側が入口。とても分かりにくい。

本当は道路右側から写真を撮りたかったのですが,いかつい男が5人ほどたむろしていて,カメラを出す勇気がありませんでした。

「メトロスポーツ」に行くためには,セブ市内の「ウォーターフロント セブ シティ ホテル & カジノ」もしくは「ITパーク」を目指すと分かりやすいと思います。



宿泊先のマンダリンプラザホテルから徒歩15分ほどでしたが,安全面と時間の節約を考慮して,メトロスポーツへはタクシーで移動しました。

メトロスポーツの入口。

例によって入口に警備員が立っていて,銃器,爆発物のチェックを受けます。

ある程度富裕層を対象にした施設に入るためには,金属探知機をくぐり,ボディーチェックやバッグのチェックなど,爆発物や銃器の有無をチェックされます。ハンドガンやライフルを持った警備員が常駐しています。

セブンイレブンに入るのでさえ同様ですから,治安の悪さはアジアでもダントツだと想像できます。

オレンジ色の服の人の後ろのカウンターで入場料を支払う。

受付で130ペソ(約312円)支払い,ジムのある2階へ移動します。

1階にはバドミントンのコートがありました。それにしても暑い!

ちなみにフィリピンでのメジャースポーツはバスケット。

クライミングウォールは全部で5面。椅子に座っている方が店員さんです。

この日は4名お客さんがいました。フィリピンの女子大生のような人も…。

筋トレマシーンやキャンパスボードもあり。

右側の面から順番にトップロープで登りました。

クイックドローとロープがあれば,リードも可。


現地の方と一緒にボルダーセッションしました。

5課題ほどやって,殆どが一撃。スーパーストロングと言われました(^^;

セッション最終課題。サイファーからのランジ。

今回の旅行はクライミングというよりも,観光がメイン。

チョコレートヒルズに行ったり…

世界遺産

世界最小のサル「ターシャ」を見たり…


川下りをしたり…


ジンベイザメのいる海に行き,


ジンベイザメにタッチしたり…


ショッピングモールに行ったり…

ここでもボディーチェック。フィリピンは銃社会。

吉野家を冷やかしでのぞいたり…


 帰りは,最新式のボーイング777-300ERのプレミアムエコノミーシートで「君の名は」を見たり…


毎日朝4時から6時起きで,約6万円と格安旅行でしたが充実した旅行になりました。

写真中央がセブシティ,右奥がマクタン島。

フィリピンセブ島は素晴らしい島だと思いますが,治安やホスピタリティーの面に関しては,今まで行ったアジア諸国の中で最も厳しいものを感じました。

例えば,タクシーでのぼったくりは当たり前(ホテル待機のタクシーでさえ),サービスはいい加減で不当なチップを要求するなど。

また,アヤラモールなどの高級ショッピングモールから200m離れると,トタン小屋だらけのスラム街があり,ジーンズが20ペソ(48円)で売られているなど,貧富の差は尋常ではありません。

このブログを見てセブ島でクライミングをされる方は,くれぐれも安全面にはお気をつけて!

2017年1月8日日曜日

クライミング@セブ島(クライミング編)

2016年1月4日(水)

セブ島トレドシティにある「カンタバコの岩場」でのクライミング。岩質は石灰岩です。

ボルトはクライミング用の拡張式アンカーで,やや古い。終了点は結び変えが必要です。

製本されたトポは無く,ガイドがいないとルート名やグレードは分かりません。

10時クライミング開始。

「カンタバコの岩場」左。傾斜は95度くらいか。

ガイドの「ジョシュアさん」のビレイでアップ。「Hait」5.9へ。

出だしからボルダームーブが必要。体感は5.10Bくらい。

5.9ではあるが一手一手がとても遠い。

「カンタバコの岩場」は例えるなら備中「長屋坂」そのもの。

グレードは日本の岩場より1段~3段くらい辛かったです。

岩場左は日陰だが,蚊が多い。

続いて,5.10Bを登りました。これも辛い!

5.11Aのルート。

続いて5.11Aへ。出だしからワンフィンガークロスムーブで厳しい。

5.11Aのルート。フィストジャムが楽しい。

その後,まだ登っていない5.9や5.11Aを登ってから,「カンタバコの岩場右」へ移動。

岩場右側には被ったラインがある。

発達したコルネを利用するクライミングは,タイ「プラナン」そのもの。


続いて,「Lust For Chiki」5.12Bへ。

ここで左に入ると5.12B。直上は5.13C。

ラインを間違えて,5.13Cのルートに入ってしまいました。

写真は5.13Cのラインだそうです。

ハングのワンフィンガークロスも厳しいが,ハングを越えた後のムーブがとても悪い。

ワンフィンガームーブを2トライしたせいで,1週間,右手中指が痺れっぱなしでした。

5.12Bのルート。

クイックドローの回収は,トップロープでの登り返しでないとできません。

日本の岩場のように残置カラビナが一切なく,被ったルートでのクイックドローの回収は大変です。

5.12B。ガイドの「ジョシュアさん」のムーブ。

ガイドの「ジョシュアさん」が回収してくれました。

「Vina Kulafu」5.11A。ムーブが多彩で面白い。

続いて,フィリピンで最も有名なルート,「Vina Kulafu」5.11Aへ。

5.9のルート。ヌンチャクの回収をしてくれました。

5.9を登るガイドの「ジョシュアさん」。裸足で十分だそうです。

厳しいボルダームーブからスタート。

最後は「Black Foot」5.12Aへ。下部が超絶悪い!

上部ホールドを取ったあとがポイント。

上部のハングも超絶悪い!

両足が切れてからも難しい。

キャンパスボードみたいな課題で,体感5.12Dではないかな?

フィリピンセブ島の「カンタバコの岩場」は,とても辛い岩場です。

今回は「White Flower」5.13A/B を登りかったのですが,帰る時間が近づいてきました。

左下コルネのラインが「White Flower」。

「White Flower」から上部ハングに繋げると,「ジョシュアさん」プロジェクトの5.14Aだそうです。

時間が来たので今年の登り初めは,トータル11本。異国の地ながら良い練習が出来ました。

次回は,セブ島でのボルダリングジム編へ続く・・・